1.「心はひとつだけど、お財布はふたつ」な夫婦を目指して
この事例は、私自身が夫と締結した婚前契約書の事例です。
私自身が結婚する際に、結婚が精神的な結びつきを強めるものであるとしても、お金の面で面で後々揉めることが嫌でした。
婚前契約書には、結婚後に家計に入れる財産以外は、夫婦の共有財産にはせず、各自の財産と決めました。
2.現在の夫の反応は?
現在の夫に婚前契約書の作成について相談したところ、
夫は欧米での生活が長いため、婚前契約書について割と身近に感じていたようでした。
夫の意見としては、次のような感じでした。
「自分には、結婚して女性が仕事を辞めるっている発想がなく、結婚相手がずっと家にいるのが想像ができなかった。
外で働く女性がすごく楽しそうだし、輝いているなって。
日本に帰ってきたら、会社の同僚が、「妻が働かない。」って愚痴っているのをよく聞いたし、
そういう状態だと、「自分が稼いだお金」っていう意識が強くて、なんか夫婦のバランスが良くない気がして。」
3.親の介護
また、夫からの提案で、夫の親の介護を妻にさせたくため、自らの両親については各自で介護をすることを婚前契約書に定めようとしました。
夫の母親が父方の祖父の介護ですごく苦労したから、息子のお嫁さんには介護をさせないって言ってるし、夫も同じ思いだからだそうです。
家族だから必要なら協力したいし、私はわざわざ書く必要はないと思ったため、婚前契約書では規定しませんでした。
4.婚前契約書を作成してみての感想
気持ち的に、家族はもちろん大事だけど、「個」としての自分を自分で尊重できている気がしています。
夫は、話し合いをしても忘れてしまうことがあるから、しっかりと契約書として形に残しておいてよかったとの意見を持っていて、
ときどき二人で内容を振り返ることがあるけど、そのときに初心に戻れて良いと言っています。